関東地区で初のJIS化を行った、
フライアッシュコンクリート
石炭火力発電所では、微粉砕した石炭をボイラ内で燃焼させ、電気集塵器に捕集された石炭灰をフライアッシュといいます。コンクリートにフライアッシュを使用すると、「長期強度の増進」「乾燥収縮や水和熱等の減少」「水密性の向上」等、多くの有利性を発揮します。
単位水量の低減
同一スランプを得るための所要水量は、フライアッシュの代替率に比例して減少し、単位水量を低減しながら作業性のためにほどよい軟らかさをもち、しかも材料分離しにくい特性を持ちます。
流動性の増大と粘性の確保
フライアッシュは微細な球形をしているため、コンクリートに混和すると流動性が著しく改善され、打設が効率的に行われます。充填性がよくなり、仕上り面が滑らかで美しくなります。
乾燥収縮の抑制
フライアッシュを混和したコンクリートは、フライアッシュの代替率の増加に伴うセメント量の減少により、硬化後の収縮率が小さくなり、クラックが起こりにくく耐久性の高い構造物となります。
水和熱の低減
セメントにフライアッシュを混合すると、コンクリートの水和熱が減少するため、ダム工事や原子炉格納容器等マスコンクリート工事に有効です。
アルカリシリカ反応の抑制
フライアッシュの混和により、アルカリシリカ反応抑制効果が得られます。JISA5308にもアルカリシリカ反応抑制対策として、フライアッシュセメントが採用されています。有効な混和材としての役割も果たします。
主な用途
- ●マスコンクリート中庸熱セメント対応品として
- ●夏季スランプロス低減対策として
- ●高所、長距離圧送性向上対策として
- ●環境配慮型のコンクリートとして
- ●アルカリ骨材反応抑制対策として
- ●ひび割れ抑制対策として
- ●強度の低い高流動コンクリートの混和剤として